「冬の風邪予防に役立つ加湿器のメリットと選び方」医療機関でよく導入されている加湿器ランキング

加湿器が冬の風邪予防に効果的な理由

風邪のウイルスは鼻や喉から侵入してきますが、冬場空気が乾燥していると鼻・喉の粘膜のウイルス排出機能は下がってしまいます。ですので保湿はとても重要です、部屋自体の湿度も上げてコントロールする必要があります。

加湿器の基本的な働きと風邪予防の関係

加湿器は、室内の湿度を適切なレベルに保つための家電製品です。特に冬の乾燥した空気が風邪を引き起こす原因となるため、加湿器を使用することで湿度を保ち、風邪予防に役立つと言われています。湿度が適切に保たれることで、喉や鼻の粘膜が乾燥しにくくなり、ウイルスが体内に侵入しにくくなります。

冬の乾燥した空気が風邪を引き起こすメカニズム

冬は暖房器具を使うことが多く、室内の空気が乾燥しがちです。乾燥した空気は、喉や鼻の粘膜を弱らせ、ウイルスや細菌が侵入しやすくなります。さらに、乾燥した環境ではウイルスが長時間浮遊しやすく、感染リスクが高まります。これが、冬に風邪を引きやすくなるメカニズムです。

加湿器がもたらす具体的な健康効果

加湿器を使用することで、室内の湿度を適切なレベル（40～60％）に保つことができます。これにより、喉や鼻の粘膜が潤い、風邪の予防に効果的です。また、加湿器を使うことで肌の乾燥も防げるため、美容面でもメリットがあります。さらに、湿度が適切に保たれることで、目の乾燥や静電気の発生も抑えられます。

湿度に弱いインフルエンザウイルス

日本で毎年流行する季節性インフルエンザは、通常11月下旬から発生し、12月下旬から2月にかけてピークを迎えます。インフルエンザウイルスは遺伝子が変異しやすく、過去の抗体が効かなくなるため、毎年新たに流行します。

湿度50％以上でインフルエンザウイルスは死滅しやすいとされています。2023年12月の東京の湿度データによると、31日間のうち約10日間は湿度が50％以下となっていました。室内は暖房でさらに乾燥しやすく、感染リスクが高まります。

冬のインフルエンザ対策として加湿器が有効です。市場には空気清浄機と一体化したものから簡易的な卓上型まで様々なタイプがあります。基本的には水をミスト状にして空気中に拡散させるタイプが多いです。

加湿器の種類と特徴

加湿器には大きく分けて４つの種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

スチーム式加湿器の特徴とメリット

タンク内の水を沸かせて蒸気を出す、いわゆる蒸気式というものです。風呂場と同じ状況ですね。加熱時に電力を大きく使うので電気代はほかの方式よりかかるのがネックです。

タンク内の水や吹き出し口は常に煮沸されているので衛生面ではあんしん？ただ吹き出し口は非常に高温になるため、置く場所には注意が必要です。※特に小さなお子さんやペットを飼っている家では。

気化式加湿器の特徴とメリット

気化式加湿器は、水を含んだフィルターに風を当てて蒸発させるタイプです。自然な蒸発を利用するため、過加湿になりにくく、電力消費も少ないです。冷たいミストを放出するため、部屋の温度を上げずに加湿できます。フィルターの交換が必要ですが、メンテナンスが簡単なのもメリットです。

良い点は静か。※就寝時に使用したい気化式です。

超音波式加湿器の特徴とメリット

超音波式加湿器は、超音波振動で水を微細なミストにして放出するタイプです。消費電力が少なく、静音性が高いのが特徴です。また、冷たいミストを放出するため、部屋の温度を上げずに加湿できます。ただし、定期的なメンテナンスが必要で、水質によっては雑菌が繁殖しやすい点に注意が必要です。

水の細かい粒子ですので加湿器の周りにあるものは濡れる恐れがあります。ですので設置場所には気を配る必要があります。

ハイブリッド式加湿器の特徴とメリット

ハイブリッド式には2種類あります。

①（加熱＋気化）気化式の送風が過熱されている

②（加熱＋超音波）水を温めながら霧状にする

ハイブリッド式加湿器は、複数の加湿方式を組み合わせたタイプです。例えば、気化式と加熱式を組み合わせることで、それぞれのメリットを最大限に活かし、効率的に加湿できます。また、温度や湿度に応じて加湿方法を自動で切り替える機能もあり、快適な室内環境を保つことができます。

加湿器に使用する水選び

これに関しては明確な答えが出ています。加湿器のメーカー答えでは水道水を推奨しています。というより水道水以外は使わないほうが良いとまで言っています。当然のことながらご家庭で使用している水道水は、水道局管理のもと塩素消毒されているもので細菌が繁殖しにくいのです。

市販されているミネラルウォーターや浄水器の水を加湿器で使用すると、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。

お金に糸目をつけないということであれば、薬局とかで売られている【純水】を使用するのが一番よいかもしれませんが（笑）消毒された水道水で十分だと思います。

加湿器の選び方ガイド

部屋の広さに合った加湿器の選び方

加湿器を選ぶ際には、使用する部屋の広さに合ったモデルを選ぶことが重要です。一般的に、商品のパッケージや取扱説明書には適用床面積が記載されていますので、それを参考に選ぶと良いでしょう。部屋が広すぎると加湿効果が薄れ、狭すぎると過湿になる可能性があります。

ランニングコストとメンテナンスのポイント

加湿器は、購入時のコストだけでなく、ランニングコストやメンテナンスも考慮する必要があります。フィルターの交換や水の補充が必要なモデルも多いため、その手間や費用も確認しておきましょう。また、消費電力も重要なポイントです。特に長時間使用する場合は、省エネ性能が高いモデルを選ぶと良いでしょう。

デザインと機能性を重視した選び方

加湿器はインテリアの一部としても重要ですので、デザインも考慮しましょう。シンプルでおしゃれなデザインや、部屋の雰囲気に合ったカラーを選ぶと良いでしょう。また、タイマー機能や自動停止機能、リモコン操作などの便利な機能もチェックポイントです。

静音性や操作性を考慮した選び方

加湿器は夜間にも使用することが多いため、静音性も重要です。特に寝室で使用する場合は、運転音が静かなモデルを選ぶと快適に過ごせます。また、操作が簡単で直感的に使えるモデルを選ぶと、日常的にストレスなく使用できます。

医療機関でよく導入されている加湿器メーカーと機種ランキング

病院で導入されている加湿器のメーカーと機種についての具体的なランキング情報は、一般的には公開されていないことが多いです。そのため、病院での導入実績に基づく正確なランキングを提供するのは難しいです。しかし、一般的に信頼性が高く、医療機関での使用が多いとされる加湿器のメーカーと機種については、以下のようなものが挙げられます。

1. ダイキン (DAIKIN)

 機種例:　ダイキン 加湿 空気清浄機　MCK70Z-T 31畳

   特徴: 空気清浄機能と加湿機能を兼ね備え、高い浄化能力を持つ。

2. パナソニック (Panasonic)

機種例: 　パナソニック 加湿 空気清浄機　25畳　F-VC55XV-W

   特徴: ナノイー技術を搭載し、除菌・脱臭効果が高い。

3. シャープ (SHARP)

機種例: 　シャープ 加湿 空気清浄機 KI-RS50-H

   特徴: プラズマクラスター技術を搭載し、ウイルス抑制効果がある。

あとがき

如何でしたでしょうか。加湿器にもいろいろな方式があり様々なタイプのものがありますね。今回ご紹介した加湿器は比較的値段が高めなものが多かったと思いますが、とても品質が高いものばかりですし、私のように安物買いの銭失いにならない様に、使用状況に応じた良い加湿器を選ぶ参考になれば幸いです。

追記：あとがきを書いていて気づいたのですが湿度計のおすすめがあるのを忘れていました。